低濃度アトロピン点眼のポイント
国内外で注目される最先端の治療方法
近視の環境要因は手元での細かい作業ですが、一般的に近視が始まるのは、学童期(6歳から15歳ごろ)です。
この時期に近視の進行を予防することで、将来、さまざまな眼の疾患にかかってしまうリスクを軽減することができるのです。
眼科の臨床研究では世界で最も信頼の高いOphthalmology誌掲載された論文によると、副作用を最小限にして、なおかつ十分な近視進行抑制効果が得られることが示され、国内でも複数施設で低濃度アトロピンによる近視抑制効果を調べる臨床試験が始まりました。
どんな治療をするの?
※自由診療のため保険の対象外です。
※近視の進行抑制を目的とした治療です。近視の回復が目的ではありません。
※必ずしも効果が出るものではありません。
低濃度アトロピン点眼に関するよくあるご質問
- 治療はどれくらい継続したらいいのでしょうか?
- 近視の進行のリスクがある成長期を超えるまではできるだけ継続したほうが良いです。
- 視力は回復しますか?
- あくまで近視進行予防効果だけなので、視力回復の効果はありません。
- どんな副作用があるのでしょうか?安全性は?
- 低濃度のアトロピンなので、従来あった、眩しくなる(散瞳効果)、熱っぽくなる(発赤)などの副作用はほとんどありません。
- 15歳を過ぎていても治療を受けることはできますか?
- 15歳を過ぎていても近視進行予防効果は望めますので、15歳以上でも近視が進んで視力が低下してきている場合にはご相談ください。
- 点眼薬はどのように保存すればいいですか?
- 冷蔵庫にて保管してください。
- 治療を受けられないケースはありますか?
- 近視の進行予防効果しかないので、近視以外の原因で視力が低下してきている場合には別の治療方法をお勧めすることがあります。
- オルソケラトロジーとの併用は可能ですか?
- オルソケラトロジー(ナイトレンズ)との併用は可能です。なお、オルソケラトロジーにも近視進行予防効果があることがわかっていますので、併用した場合には相乗効果が望めます。