発達障害と眼
今月号の日本神経眼科学会の雑誌。
特集は”発達障害と神経眼科”です。
眼科でも小児の眼科外来を行っていると、発達障害を伴ったお子さんの診察をおこなうことが時々、あります。
発達障害は世間的にはアスペルガー症候群やADHD(注意欠如・多動症)という呼称がよく知られています。
なお、最新の精神疾患の分類であるDSM-5ではアスペルガーの名称は消失し、自閉症スペクトラムに組み込まれています。
発達障害といってもその程度や傾向はまちまちなので、コンサータ等の投薬治療が有効な場合もあれば、さまざまな支援を要する場合もあります。
積極的な医療の介入が必要ない程度の軽微な場合、そのまま大人になり、社会生活を送るうえで他者 とのズレが生じることで自覚されるようになる、大人の発達障害も最近では注目されています(大人になってから発達障害を発症するわけではありません)。
やや、眼科とは縁が少ない分野ではありますが、気分障害などとともに、医療従事者としては知見を深めておくべき分野だと思います。