眼内レンズオートインジェクター
医療は眼科に限った話ではないのですが、技術の進歩によって、より安全に治療ができるようになってきています。
少し前の眼科手術の雑誌に、柳津あおやま眼科クリニックでも使用している最新の白内障手術装置の機能が特集されていました。
この白内障手術装置の特徴は最新のクルマの自動運転技術のようなものがたくさんあるのですが、そのうちの一つが、眼内レンズを自動で挿入する装置、眼内レンズオートインジェクターです。
下の写真の大きい方の器具がオートインジェクター。
挿入時に必要な力が、マニュアル操作だと一気に力を入れて行く必要があるのですが(図の白線)、オートインジェクターだと力はほとんど必要ありません(図の黄線)。
そのおかげで、マニュアルで起きうる急な眼内レンズの射出も無く、安全に眼内レンズの挿入が可能となっています。
今日も白内障手術でトーリック(乱視用)眼内レンズを挿入するのに、オートインジェクターを使用しました。
乱視軸合わせもオーダーメイドの装置(ベリオン)で行い、状態としては、ばっちりの手術をすることができました。
白内障手術も日進月歩ですが、その進化を常にアップデートしながら、良い医療が提供できるように努力していきます。