眼瞼内反症手術
今日は先週に引き続き、内反症の手術をおこないました。
先週は埋没法でしたが、今回は切開法です。
加齢に伴う下眼瞼内反症は、周辺組織のゆるみによって、下眼瞼(したまぶた)が眼球方向に内向きに入り込んでしまい、いつも睫毛が眼球と接触するため、充血や異物感でとてもつらい状態になったりします。
放置すると角膜の傷が潰瘍となり、さらに感染症を起こし、穿孔して大変なことになることもありますから(施設に入居されて眼科へのアクセスが無い方に稀に起こりうるのですが。。。)、軽視してばかりいられません。
手術は牽引筋腱膜(lower eyelid retractors)の弛緩の有る無しなどによって、眼輪筋を含めた組織の処理の仕方が変わってきたりするので、細かい部分は説明を割愛させていただきますが、要は、下眼瞼を切開して、ゆるみが解消されるように縫合します。
時間にして15分から20分くらい、麻酔をして行いますから、手術中の痛みはほとんどありません。
今回は切開に形成外科でもよく使われている高周波メスを使用したので、出血もとても軽くすみました。
高周波メスを使用すると、止血しながら切開ができます。
眼瞼の手術では周囲の筋肉や瞼板などの組織をきれいに処置する必要があるので、出血が少ないと術野の視認性が上がり、手術がとてもやりやすくなります。
あと、この高周波メスの機械のメリットとしては、接続する機器を変えることで、逆まつげの脱毛(睫毛電気分解)もできることです。
逆まつげを生えないようにすることで、毎月、逆まつげを抜きに眼科に通う必要が無くすことができるのです。
手間がかかる治療ではあるのですが、患者さんに喜んでいただける治療です。
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内反症の術翌日の状態、閉瞼は良好ですが、瞼結膜がかなり退行しており、年齢から若干の戻りも考慮してやや外板気味にしてあります。
時間が経つとちょうどいい塩梅になるかと思います。
これでしばらくは大丈夫でしょう。
1〜2週間後に抜糸の予定です。
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今日の白内障手術もすべて、無事、終わりました。
乱視用眼内レンズ(トーリックレンズ)を使った白内障手術も行いましたが、乱視軸の位置はベリオンでばっちり合わせたので、後は結果待ちです。
柳津あおやま眼科クリニックでは、ある程度以上の乱視が残りそうな方には積極的にトーリックレンズを使用しています。
なお、トーリックレンズを使用した場合でも、治療を受けられる方の費用負担は通常の白内障手術と変わりません(1割負担の方で片眼1万3千円くらい)。
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昨日のトーリックレンズを使用した白内障手術後の方、翌日は裸眼視力1.2、乱視ももう矯正で入りませんでした。
術前は-3〜-4ディオプターの乱視があったのですが、乱視もきれいに治ってとても喜んでいただけました。
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昨日は数カ月ぶりに、室内で走りました。
ランニングマシンでのトレーニングはまた、外で走るのとは違い、設定した一定のペースで走らされること、信号で止まることもないこと、心拍数などもモニタリングしながら、身体の変化を捉えながら走ることができます。
最近、ずっと外でゆっくりと走っていたので、さほど速くはないのですが、1マイル10分、計6.5マイルの約10キロ、最後の方は時速12マイルで追い込み、終了後はダンベルを使っての腹筋。
久々で心肺機能もやや低下しており、以前だったら10キロくらい走っても心拍数が110前後で安定していたものが、後半は140くらいまで上がってしまいました。
ですが、とりあえずは、昨日までの運動で、年末以降、正月を挟んで体重が2キロくらい増えていたのですが、ほぼ完全に戻りました。
身体を変えて行こうと思ったら、ジムでのトレーニングもある程度、取り入れていったほうが良いと思った次第です。
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今日は午前中の外来、手術が終了後、午後の外来が始まる前に10キロちょっと、走りました。
羽島から木曽川を超えて一宮、さらに川沿いのコースです。
川沿いの池。
ちょっと入った場所にあり、好きな場所です。
香港マラソンまで2週間、仕事とランニング、両方とも気合を入れていきます。