91歳で初診に来られた患者様のお話 | 柳津あおやま眼科クリニック

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91歳で初診に来られた患者様のお話

更新日:2017年02月20日

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明日、明後日の2月11日(土)、12日(日)は建国記念日での祝日、日曜日で休診となります。

降雪などで欠航にならなければ、明日の午後に香港着、明後日の午前フルマラソン、午後帰国、で走りに行ってきます。

直前3日間はランニングはお休み、必要物品を準備してきました。

42キロくらい走ると、2千数百キロカロリーのエネルギー消費と脱水も起こるのですが、結果として、体内の電解質バランスを崩すと、痙攣などで動けなくなることがあります。

ランニング中に脱水等で電解質バランスを崩しさえしなければ、なんとか最後まで走ってゴールできるので、そのために必要な補助食品など数種類、そして、痛み対策に鎮痛剤のローション。

気候的には寒すぎず、暑すぎずで走りやすい印象はあるのですが、今年はどうでしょう。

本日は久々に手術がない一日

明日、明後日が海外でのマラソンで不在にするので、今日は久々に手術が無い一日を過ごしています。

手術が無いと、なんとなく手持ち無沙汰でもありますが、上記のランニング用品を揃えたり、いろいろな用事を済ませたりできています。

外来は様々な状況の方々にご来院頂いています。

91歳の初診の方のお話

91歳の初診の方、白内障で視力が0.03〜0.05、矯正もたいして変わらず。

聴覚障害があってほとんど聞こえないので、眼からの情報に頼っての生活をされているような状態なのですが、これからさらに白内障が進行してしまうと、触覚のみの、文字通り手探りの状態で過ごすような感じになってしまいますから、足腰が元気な内に白内障手術をしたほうが良いとは思いつつも、通院にはご家族の協力も必要ですし、眼だけのことでなく、ご家庭内での事情も考えていかなくてはならないので、悩ましいところです。

以前、埼玉の国立障害者リハビリテーションセンターで白内障が進行した状態の方がどんな見え方になるのか、特殊なゴーグルを使って体験したことがあるのですが、相当な見えづらさ、不自由さを身をもって感じました。

患者さんご本人はそんな”仮の体験”ではなく、それが常時つきまとう現実なので、治療方法がある病気であれば、なんとできないのかと思ってしまいます。

他には、斜視のご相談や、眼鏡の修理などなど。

施設に入居されている方が頼りにしている眼鏡が壊れてしまってどうしようと、涙ながらにおっしゃられたので、応急処置で外れて無くなったネジの接合部を手術で使用するナイロン糸で縫合、普通に使える状態には治せたので、かけていただいたら、”はっきり見えます”と、とても喜んでいただけました。

自分自身も今は近視治療で視力回復して眼鏡が全く必要のない生活をしていますが、かつては眼鏡をしていたので壊れた時には自分で修理していたのと、スケールモデルで培った経験で、簡単な修理でしたら、部品さえあればなんとかできます。

もちろん、本業は眼鏡屋さんではないので、今回の方には、ご家族の方が来られたら、眼鏡屋さんに修理に持っていってもらうようにお話いたしまた。

明日、明後日は外来から離れることは寂しさもありますが、帰ってきたら、さらに日々の診療を頑張りたいと思います。