乱視用(トーリック)眼内レンズを使った白内障手術
この数日間は外来とその他の雑務で、ウェブ更新する時間作れませんでした。
いつもと同様に、白内障手術やレーシック、瞼(まぶた)の手術、網膜のレーザー治療などなど。
白内障手術では、乱視が強い方には積極的に乱視用(トーリック)眼内レンズを使用しています。
上記の写真のように乱視が-2ディオプター前後ある方でも、
乱視用(トーリック)眼内レンズと、
オーダーメイドで白内障手術ができる装置、ベリオンとの組み合わせで、
1週間前に手術した右目はほぼ乱視ゼロに、手術翌日の左目も乱視は大幅に軽減。
視力も1.2〜1.5に回復されました。
乱視用眼内レンズは通常の眼内レンズの2〜3倍の納入価になるのですが、保険制度上、患者さんの費用負担は変わりません。
採算(経営)的には乱視用眼内レンズは疑問符?なのですが、良い結果を出していけば、最終的に何とかなるだろうと信じてやっています。
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昨今の情勢で、こんなものも、常備するようにしました。
有機リン剤中毒の解毒剤、主には農薬の中毒の際に使われていたものですが、最近では農業の変化とともに、有機リン中毒は少なくなりました。
ただ、同じ有機リン系であるサリンやVXの解毒剤になります。
大人の場合は2アンプルを静脈注射で使います。
しばらく前ですが、知人が地下鉄日比谷線でサリン被害にあっているので、個人的には身近な話題でもあります。
こんなもの入れても期限切れで使わなかったね、なんて笑い話で済んでほしいものです。