角膜クロスリンキング治療はじめました
円錐角膜には必須の、角膜クロスリンキング治療を開始いたします。
柳津あおやま眼科クリニックは岐阜県内では現時点でクロスリンキング治療を行うことができる、唯一の施設となります。
円錐角膜は角膜の繊維構造の結合に異常があり、不可逆的に近視や乱視が増加する疾患だったのですが、繊維構造の結合を強化することができるクロスリンキング治療ができるようになって、治療方法が大きく変わってきました。
手技はいたってシンプルで、角膜にビタミンの薬剤を浸透させて紫外線を数分間、照射することで角膜の繊維構造間の結合が増えて角膜強度が増します。
クロスリンキング治療を行うことで、今までは進行することが多かった円錐角膜の進行を予防できたり、改善できるようになりました。
この治療方法が普及すれば、円錐角膜が原因で角膜移植になってしまう方を大幅に減らすことができます。
米国では少し前にFDA(米国食品医薬品局、日本の厚生労働省に相当)に認可されて、円錐角膜と診断されたらすぐにクロスリンキング治療を行っている施設に紹介するべき、という論調になってきています。
この治療方法を開発した、スイスのTheo Seiler教授にも教えていただき、10年くらい前に日本で治療を開始したのですが、当初は片目30分以上かかっていた治療も技術の進歩で数分でできるようになりました。
いちクリニックでできることは限られているかもしれませんが、疾患で困っていらっしゃる方に少しでも、お力になれたらと思っています。
今週から電動椅子(メプロ)2台体制です。
これからは白内障手術も2ステップ、並列で行うことになるかも?
明日もレーザーでの白内障手術の予定ですが、安全第一で頑張ります。