目を大きくする手術(目尻切開)
白内障手術や硝子体手術などの内眼手術やレーシック治療の他に、眼瞼の手術などを行っている関係で、お顔の相談を受けることも時折、あります。
先週はほくろの除去を超音波メスを使って行いました。
髪の毛よりも細い針で麻酔の注射をして、高周波メスでホクロを除去します。
浅いホクロは高周波メスで剥がすような感じで除去、大きめのホクロはできるだけ再発しないよう、根っこをできるだけ残さないようにして除去します。
高周波メスは止血しながら除去するので、出血はほぼありません。
今週は他にも、目を大きく(正確には目の横幅を大きく)できないかのご相談を受けました。
目の幅を大きくする場合には、アジア人の場合には目頭の蒙古襞を切除する目頭切開が多いのですが、さらに目の幅を大きくしたい場合や、両目の間が近くて目頭切開が適していない方で目尻側の切開をして横幅を拡げる手術をする場合があります。
目頭切開と異なるのは、目頭切開は余分な皮膚組織を除去してしまうので戻ることがないのですが、目尻切開は切開するだけなので、また癒着(接着)して元に戻ってしまうことが多い治療です。
そんな目尻切開ですが、できるだけ戻りにくいように、いろいろな工夫があり、その一つが今月の日本美容外科学会誌に掲載されていました。
することはシンプルで、シリコンカバーを切開した部位に縫い付けて、癒着を防止する、というものです。
縫い付けてから2〜4週間後に抜糸、除去します。
従来の手技よりはずっと戻りは少なさそうですから、今度の手術に応用してみようと思います。