第41回日本眼科手術学会(京都) | 柳津あおやま眼科クリニック

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第41回日本眼科手術学会(京都)

更新日:2018年01月29日

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週末は雪が降り、クリニックの駐車場の除雪した雪だまりに、雪だるまができていました。

日中いらっしゃった患者さんのお子さんが作られたようです。

そんな雪だるまを後に、京都の学会に移動。

京都駅では京都タワーがライトアップされていました。

学会場そばのホテルに宿泊し、翌朝からのセミナーに出席。

朝は8時からスタート。

新しい多焦点眼内レンズの評価。

今までとは異なる発想の、球面収差を利用したextended depth of focus(EDOF)レンズ、デジカメでは一般的なレンズですが、一枚でかなりのレンジに焦点を合わせることができます。

その他の多焦点眼内レンズでも殆どの方は夜間の光のにじみは気にならない程度なのですが、EDOFレンズはそれが”ほとんど”ではなく、”全く”気にならないレベルを実現できそうなレンズです。

AMOから最近出た、テクニスのSymphonyは色収差を利用した眼内レンズで、これも夜間の光のにじみを抑えたレンズですが、にじみはEDOFレンズのほうがさらに少ないのと、近くを見る性能(近見視力)はEDOFのほうが優れています。

ただ、優れてはいても、その他のレンズ(Finevisionやテクニスマルチ)のほうが近見視力が得られるので、近視眼が多い日本人にはEDOFレンズは慎重に使う必要があるかもしれません。

イメージとしては、夜間の運転が多く、近くをみる機会が少なめの方にはSymphonyかEDOFレンズ(どちらを使うかは先進医療の加入にもよります)、できるだけ近くを見る時に眼鏡無しで見えるようにしたい方はFinevisionやテクニスマルチ、という選択が良さそうです。

他にも、翼状片のセミナーにも参加。

翼状片の発生には明らかに紫外線の影響が関与していて、翼状片以外の皮膚病変などでも同様の組織学的変化が起きていることが示されていました。

時々、当院でも手術をしていますが、移植弁の作成方法、切開などによっても治り方が随分と変わってくるので、できだけ再発にしくいように工夫しながら手術をしていきたいと思います。

あと、今年、当院で導入予定の機器候補を見てきました。

実機のデモが難しい機械なので、使い勝手も含めて確認してきたので、トータルでみて、目的に適った機械を導入したいと思います。