網膜剥離 | 柳津あおやま眼科クリニック

柳津あおやま眼科クリニック
柳津あおやま眼科クリニック

当院からのお知らせ

網膜剥離

更新日:2018年04月12日

後でこの記事を読むなら、はてなブックマークが便利です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の外来、全て終了しました。

最後の患者さんは夕方から急に見えにくくなったとのことで、19時過ぎにご来院されました。

当院の受付は夜は19時までですが、如何ともしがたい状況でもなければ、基本的に、時間外でも診療を受け付けております。

症状(部分的な視野欠損)から、問診の時点で網膜剥離の可能性が高いと考えましたが、診察前に無散瞳で超広角眼底カメラ撮影をし、病状の全貌が早い段階で把握できました。

裂孔を伴う上方の網膜剥離、一両日中の手術となりました。

年齢等を考慮して、硝子体手術でのアプローチになります。

10年くらい前まではしばらく入院しての治療が基本でしたが、今では日帰りの硝子体手術が基本になってきています。

散瞳せずにこれだけの情報が事前に把握できるのであれば、研修医のころにしていた、網膜剥離の術前患者さんを散瞳して時間をかけてひたすら眼底を色鉛筆で描き続ける、という行為は無くなっても仕方がないのかもしれません。

患者さんにとって良いものは積極的に取り入れていきたいと思います。

今日は他には、レーシック手術2件、ラゼック手術2件をおこないました。

4月に入り、季節の変わり目だからか、レーシックやICLをはじめとした屈折矯正手術を受けられる方が増えています。

レーシックではエキシマレーザーを使用しますが、レーザー発生のためにアルゴンフッ素ガスが必要になります。

定期的にガスを購入しているのですが、昨年9月に交換したガスが1年もたずに、もう無くなって来てしまいました。

ガスの原料産出国がウクライナなのですが、紛争のために供給不足が深刻となって、以前は1本20万円くらいだったガスが一時期は1本200万円を超えるまでに高騰してしまいました。

そこまでではないにして、今でも依然、高値を保っています。

他にもレーザーのメンテナスで年間1千万円、エキシマレーザー、フェムトセカンドレーザー本体で1億円くらいなので、レーシック単体で考えると採算度外視になり、悩みの種ではありますが、多焦点眼内レンズの性能を発揮するための残余屈折異常を矯正するためにはエキシマレーザーは必須ですから、なんとかして維持しながら、やっていきたいと思います。