外来終了
本日の外来、手術とも無事終了しました。
今日は終日、雨でしたから、連休明けでしたが、いつもと来院される方の数は同じくらい、20時少し前には外来が終わりました。
手術は過熟白内障など、やや難しい症例もありましたが、無事に終わりました。
白内障手術は今日は多焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの割合は1:2くらい。
今月も白内障手術の半数強が多焦点眼内レンズを使用した白内障手術です。
レーシックは今月は少し落ち着いて30件前後くらいになりそう、ICLが10件弱くらいです。
連休前に多焦点眼内レンズを使用した白内障手術を受けられた方の1週間検診、視力は遠見が1.0、近見が0.7に回復していました。
この方は手術前が裸眼0.05、矯正0.08でかなり進行しており、角膜内皮細胞も1500でやや少なめでしたから、超音波を極力使わずに行うレーザー白内障手術が適した症例でした。
今日は左眼のレーザー白内障手術をおこないました。
乱視が強く、トーリック(乱視用)多焦点眼内レンズを使用、内皮細胞は右眼よりもさらに少ない1300でした。
できるだけ内皮細胞への侵襲が少ない操作をおこないましたが、明日以降の経過、なんとか良くなってほしいです。
今月号の米国白内障屈折矯正手術学会の雜誌、JCRS(Journal of Cataract and Refractive Surgery)の表紙は、ICLなどの有水晶体眼内レンズを挿入してある目のレーザー白内障手術でした。
通常の白内障手術では、有水晶体眼内レンズを除去してからでないと、CCCや水晶体分割処理などはできませんが、フェムトセカンドレーザーを使用すれば、有水晶体眼内レンズが入ったまま、それらの処置が可能です。
症例的にはレーシックよりはずっと少ないので、行う機会はまだ少ないですが、ICLの手術は全国的にも増加していますから、将来的には必ず、有水晶体眼内レンズ挿入眼の白内障手術は増えていきます。
いかに安全に、侵襲を少なく、かつ、正確に手術するかが大切になってくるでしょうから、その際にはフェムトセカンドレーザーは有用だと思われます。