子供の弱視発見 〜スポットビジョンスクリーナー〜 | 柳津あおやま眼科クリニック

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子供の弱視発見 〜スポットビジョンスクリーナー〜

更新日:2018年05月15日

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岐阜市南部、岐南町、羽島地域では初めての導入になると思います。

米国のウェルチ・アレン社の検査機器、スポットビジョンスクリーナーです。

昨年から導入を検討していたのですが、この小さな機器で軽自動車一台分くらいの値段なので、なかなか思いきれずにいましたが、頻度は少なくとも絶対的に必要な機器だと判断して導入しました。

離れた場所から近視や遠視、乱視の測定が可能なので、従来の固定式の検査機器での検査ができない、ゼロ歳〜3歳くらいの小児の眼疾患のスクリーニングに活用できます。

視覚の感受性は生後18ヶ月をピークに低下していきますから、強い遠視や乱視などで弱視となってしまっている、もしくはその可能性が高い場合には、できるだけそれを早期に発見して治療を開始することがとても大切です。

ですが、3才児未満ですと、じっとしていれない、そもそも検査機器はある程度の身長がないと検査できない、などで、従来の検査機器では幼児の測定が困難でしたから、どうしても弱視の治療が遅れてしまうことが多くありました。

今回導入したスポットビジョンスクリーナーは、3歳未満でも測定が容易なので、弱視の早期発見にとても有用ですし、視力予後が長い小児の検査に必須だと思われます。

本日から本格的に使用を始めたのですが、早速、役に立つ機会がありました。

内斜視があるのではないかと心配されてお母様が1歳のお子さんを連れて来院されました。

検査では正位が保たれていて、問題なさそうでしたが、念の為、スポットビジョンスクリーナーで屈折度数を測定、等価球面値は右がゼロ、左は+0.25で、調節を加味しても問題ありませんでした。

今後、外来での幼児のスクリーニングや学校検診でも使用する予定です。

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本日の外来、手術とも無事に終了しました。

白内障手術は全例で多焦点眼内レンズを使用しました。

他は硝子体注射など。

最近は硝子体関連の処置も増えてきています。

今回はスポットビジョンスクリーナーを導入しましたが、今日、また新しい検査機器を発注してしまいました。

従来の検査では検出できなかった疾患も分かります。

より良い医療が提供できるように頑張ります。