第1回日本眼科アレルギー学会
昨日は御茶ノ水で開催された、記念ずべき第1回の日本眼科アレルギー学会に参加してきました。
場所は御茶ノ水駅そばのソラシティ。
30年位前の予備校時代には時々、お世話になった駅です。
肝心の学会、基礎を主体とした講演が多かったのですが、いろいろと勉強になりました。
備忘録ですが、
・アイボンでの洗眼はかゆみを有意に軽減させるが、浮腫は変わらず、時間が経つと効果は薄れてしまう。
・効果的なのはソフトサンティア等でwash outした後、抗アレルギー薬を点眼、それからクーリング。
・BUT短縮型ドライアイにはアレルギーの合併が多い。
・生後32週までに入浴後保湿剤を塗るとアトピー性皮膚炎の発症が32%減少した。
・ドライアイ患者 IL-33濃度が上がる。IL-33の涙液中の濃度が症状の重症度に相関する。
・ムコスタ 角膜上皮細胞のタイトジャンクションの破壊を抑制
・ムコスタとステロイドはalarminを抑制する。
・ムコスタを事前に点眼しておくことで、上皮を良好な状態に保ち、アレルギーを予防する。
ドライアイ治療の全体的な流れとしては、リバミピド(ムコスタ)やジクアホスホル(ジクアス)を使用することが主体となってきています。
柳津あおやま眼科クリニックでも先月はジクアス100箱超(一箱10本)、納入してもらっていますから、それなりの数を使用してることにはなります。
ムコスタは使い勝手の問題はありますが、よく効く薬剤です。
今回の学会で学んだことを日々の臨床に活かしていきます。
クリニックの送迎車、2号車がようやく出来上がりました。
自動運転もついて、とても楽ちんです。