超広角眼底カメラを用いた網膜裂孔スクリーニング
当院では通常の眼底カメラでは映らない網膜周辺部まで撮影可能な超広角眼底カメラを使用しています。
これのおかげで、従来では目薬を点眼して瞳孔を拡げて検査する必要があった糖尿病網膜症の患者さんなど、多くの疾患が散瞳検査なしで可能になりました。
他に外来で普段、役に立つのが、網膜裂孔等の網膜病変の早期発見です。
急な飛蚊症の自覚症状で受診される方には、まずは超広角眼底カメラで撮影を行います。
今日も同様の症状の方が多く来院され、その多くは後部硝子体剥離で生じた硝子体混濁で治療の必要性が低いのですが、時折、網膜裂孔などの疾患が見つかることがあります。
写真も本日、来院された方のものですが、左斜め上に裂孔が形成されているのがわかります。
すでに剥離し始めていましたが、レーザー治療で周辺の光凝固を行うことができ、手術は回避できそうです。
超広角眼底カメラは1台1千万円〜2千万円で高額な医療機器なので、導入のハードルはとても高いのですが、この機器によって多くの眼底疾患の早期発見に役に立ち、また、患者さんの散瞳の負担も大幅に減らすことができるので、とても良い機械だと思います。
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本日の外来、手術とも無事にすべて終了しました。
白内障手術は単焦点、多焦点眼内レンズが半々くらい、それから、網膜硝子体手術、他、霰粒腫など。
2月は時間的にとてもタイトなのですが、診療内容の充実に向けて、頑張ります。