米国白内障屈折矯正手術学会(ASCRS )〜サンディエゴ〜 | 柳津あおやま眼科クリニック

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米国白内障屈折矯正手術学会(ASCRS )〜サンディエゴ〜

更新日:2019年05月06日

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米国サンディエゴで開催されている白内障・屈折矯正手術の学会にに参加してきました。

出発前にカレー。

いつもはANAが多いのですが、サンディエゴの直行便はJALだけなので、相当久しぶりにJALカレー。

到着したその日は学会登録のみで、ホテルのチェックインまで時間が少しあったので、サンディエゴ動物園の近くにある航空宇宙博物館に。

アポロ9号の実物が展示してあります。

よくこの造りで宇宙まで行って帰ってきたものだと思います。

多数の航空機の実物が展示されていましたが、ちょっと目立たないところに、零戦が展示されていました。

機体の識別番号から、横須賀所属だったようです。

早めにチェックインしてから、時差ボケ解消などに、10キロほど、走りました。

海岸沿いには空母ミッドウェーが展示されています。

前回サンディエゴに来たのは10数年前?

その時は映画のトップガンのモデルになった元副艦長の眼科ドクターに別の現役空母を案内してもらいました。

到着翌日から始まる学会初日は専門別に屈折矯正手術に特化したRefractive day。

朝6時から学会が始まり、夕方までみっちりと、勉強です。

眼内レンズ挿入後でも外来で紫外線を使って眼内レンズの形状を変形させて度数調整ができる治療機器が年内に正式販売されるそうです。

将来的にはEDOFの形にも変えることで単焦点眼内レンズを多焦点眼内レンズにすることもできるようで、期待できます。

フェムトセカンドレーザーを使って度数調整をしたり、また、加工して単焦点眼内レンズを回折型の多焦点眼内レンズにしたり、また、すでに挿入した多焦点眼内レンズを、回折構造をフェムトセカンドレーザーで滑らかに加工して単焦点眼内レンズにする研究も興味深いです。

多焦点眼内レンズの話もいろいろと。

学会翌日も朝から終日、参加。

午前中はあるスキルトランスファーのセミナーに。

米国のドクターにあれとこれとをやりたい、とお願いして、豚眼などをつかって実習しました。

以前からやりたかったことの実現に向けて、前に進むことができました。

他に、硝子体の処理の仕方も以前と異なり、大きく変わってきています。

実際の手技で疑問に思っていたことがいくつか明確になって、それもとても良かったです。

機械展示なども充実しているのですが、かねてから導入を検討していた機器、2台、購入してしまいました。

1台はもともと予定してたものでしたが、もう1機種は、新しく出たのを知り、必要な患者さんが何人もいらっしゃるので、即、購入を決めました。

どちらの機器も日本にはまだ導入されていないので、日本初?かもしれません。

今月から早速、使用します。

帰国後に、必要な機器も追加注文する予定です。

現状で最新の白内障手術はフェムトセカンドレーザーを使った白内障手術ですが、早期の白内障以外では大なり小なり、超音波を使う必要があります。

そう遠くない将来には、超音波ではなく、レーザーで水晶体を処理する技術が主流になるかもしれません。

ある程度、その方向性も見ることができ、参加できてとても良い経験になりました。