レーシック後のレンティスコンフォート
本日の外来、手術ともすべて無事、終了しました。
手術は白内障手術以外には硝子体注射2件、レーシック2件、結膜腫瘍切除など。
北は群馬県から、南は大阪府から、治療にお越しいただきました。
遠方からもお越しいただくのは、本当にありがたいことです。
ご来院頂く方々に、最善を尽くして治療に当たります。
写真は本日、治療目的でいらっしゃった方の白内障。
視力は手動弁、目の前で手を振るのがわかるかどうかくらいの視力です。
かなり進行した白内障なので、レーザーを使って手術を行う予定です。
レーシックに代表されるような、エキシマレーザーを使った近視治療が始まって約30年になりますから、始まった当時、30代だったかたはすでに60代になっていらっしゃいます(40代の方は70代に)。
そうなると、加齢による変化として、白内障を発症している方も珍しくはなく、時折、レーシック治療を受けられた方の白内障手術を行います。
今回も過去にレーシック治療を受けられた60台後半の方の白内障手術を行いました。
矯正視力はまだ出ている段階ですが、白内障の進行やregressionに伴う近視化が生じていて、裸眼視力は0.3です。
レーシック治療を受けられる方は”見える”ということへの願望は当然ありますから、こうして見えにくくなってきたときに、遠くも見えるようにしたいけれど、できれば近くも、というのはごく自然な気持ちです。
今回は4月から保険適応となった多焦点眼内レンズのレンティスコンフォートを用いて手術を行いました。
遠くは裸眼で1.0、近くもまずまず見えており、おそらく近くはもう少し出るようになるとは思うので、ほぼ眼鏡なしで生活できるようにはなるかと思います。
レーシック治療後の白内障手術は技術的には通常の白内障手術と何ら変わることはありませんが、受けられる方の背景(見えることへの願望)から、眼鏡なしでの生活を望まれることが多いので、いかに遠近バランスよく見えるように手術を行うかがとても重要です。
今ではレーシック治療を受けられた方に合わせた眼内レンズ度数計算式も多々あるので、精度はかなり高くなっていますが、通常の白内障手術同様、様々な要因により度数ズレが起こりえます。
その際には、残った近視や乱視、遠視などをレーシックで治療して、より完璧な見え方に近づけることができます。
レーシック治療後の視力低下でお困りの方はご相談ください。
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両眼とも手術を受けられ、3日めには両眼とも1.0以上の裸眼視力に回復されました。
近くも0.7見えていますから、ほぼ、眼鏡なしで生活出来るかと思います。