第18回硝子体手術ビデオセミナー
日曜日は品川で開催された硝子体手術ビデオセミナーに参加してきました。
昨年は御茶ノ水、今年は品川、来年は御茶ノ水で行われます。
天候がやや怪しかったのですが、久々に自転車で移動。
数ヶ月ぶりでしたが、ブロンプトンの空気、あまり減っていませんでした。
朝8時半から夕方まで、みっちりと座学。
硝子体手術は日進月歩ですから、昨年参加した時と比較してアップデートされた部分など、確認しながら。
備忘録など。
・黄斑上膜 罹患率 60歳未満は罹患率1.9%だが、70歳以上11.6%。
・網膜剥離のバックリングでの排液 強膜を切開、脈絡膜を露出させて25gaのレーザープローブ、200μm 250mW time 0.2〜0.3secで2shotsでほぼ排液される。過剰に脈絡膜を触らない、粘稠な網膜下液の場合、時間かけて排液、針を使って拡大は要注意。
・術中の眼圧調整、BSSなどを使用すると剥離拡大の可能性、airで調整。
・麻酔薬の温度が高い方がよく効く、40度にシリンジごとつける。
・IOL強膜内固定、散瞳せずに強膜内固定。BSSのボスミンで中等度散瞳程度してくる。IOLが落下しにくい。
・PIを全症例、最初に行う。
・MST forceps and scissors
・眼内レンズを摘出する際には、1面切開を深めに、外方弁より内方弁を広めに。
・in the bagのレンズはhapticsが変形していることが多いので、同じIOLでの再固定は難しい。outならOK.
・フランジが大きい場合にはニードルで穴を大きくする。
・30Gニードル、3分の2、bevel upで曲げる。
・眼外傷、上直筋の付着部が薄いので裂けやすい。
・角膜10-0 nylon 輪部8-0 筋肉付着部より奥、6-0 nylonで縫合。
・まず輪部を縫合。
・糖尿病黄斑浮腫 黄斑部の細動脈瘤、必ずyellowで、 50μm 0.02sec 100〜150mW、 VOLK central direct
・idiopathic ERMは10%くらい術後CMEになる。
・3D手術システム、ZEISSが販売予定。前眼部はZEISSの方が良いよう。
・広角観察、Resightが多いが当院でも使用しているBIOMも増えてきている。
・硝子体手術装置、ConstellationがIOP controlが優秀、他、EVA、Stellaris。Stellarisは超音波硝子体カッターを開発中。
週明けに問い合わせする予定だった手術機器、英国からの輸入になるのですが、たまたま業者の方がいらっしゃったので、その場で話をして注文の段取りを進めることができました。
導入されれば県内初?多分、東海地方でも初かもしれません。
秋には硝子体手術講習会が開催予定、2年ぶりに参加しようと思います。