第13回アジア太平洋網膜硝子体学会@上海
この2連休を利用して、上海で開催されているアジア太平洋網膜硝子体学会に参加しています。
上海は日本から4時間ほど、とても近い距離にありますが、直接の縁は少なくて、これで3回目です。
初めては今から30年近く前の改革開放が始まって間もない頃、時間だけは有り余っていた学生の時に、シベリア鉄道でロンドンを目指すためでした。
2、3日前に急に思い立って出発したのですが、今とは異なり、ビザが必要、船での渡航なら船中でビザが取得できることを知り、大阪から2泊3日で片道切符で向かいました。
そのあとしばらくは縁がなく、2回目は数年前、エキシマレーザーのアジア地区のミーティングで訪問。
今回は久々の訪問でしたが、後述するように街中には出ていないので、その変化は不明です。
会場はかつては軍用として運営されていた、国内線がメインの虹橋空港近くのコンベンションセンターで、会場内のホテルに宿泊、街中には一切出ずに、ホテルと会場だけの往復です。
海外の学会に出席すると、手術は結構、斬新な方法であったりなど、新しい視点を垣間見ることができます。
また、専門分野が決まっている学会ならではの、掘り下げた研究発表があり、自分の不勉強を自覚する学会でした(だから、学会終了後も街中に出る気がしなかったのもあります)。
学会2日目は強度近視による網膜疾患。
OCTを使用した早期発見や分類など、新しい観点からの評価方法など、勉強になりました。
小児の近視化が危惧されるようになって久しいのですが、それは実はかなり大きな問題だと思っていて、近視人口の増加はそれに伴う眼疾患の増加を意味しています。
緑内障などの視神経疾患のリスクも高くなりますし、網膜剥離に限らず、近視性の黄斑変性など、失明のリスクが比較的高いのが近視です。
結果としての疾患の治療も大事ですが、長い観点では、小児期からの近視進行予防に代表される予防医療が大切です。