多焦点眼内レンズの強膜内固定 | 柳津あおやま眼科クリニック

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多焦点眼内レンズの強膜内固定

更新日:2019年12月10日

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本日の外来、手術ともに無事に終了しました。

今日は白内障手術の他、黄斑円孔の硝子体手術、翼状片手術、ICL、レーシック、それから、眼内レンズの亜脱臼の摘出と強膜内固定手術を行いました。

時折ですが、眼外傷の既往がある方や緑内障等の基礎疾患がある方で、水晶体を支えるチン小帯が弱いと、挿入した眼内レンズがしばらくしてずれてしまうことがあります。

特に、最近では多機能な多焦点眼内レンズを使用する頻度も増えてきていますから、そうしたレンズの位置がずれてしまうと、せっかくのレンズの性能も発揮できなくなります。

そうした場合には、以前は眼内レンズを糸で逢着する手術が行われていましたが、長期的には糸だとゆるんでまたずれてしまうことが多いことが分かってきて、最近では眼内レンズを直接、眼球内に固定する手術を行います。

写真は数年前に多焦点眼内レンズの手術を受けられた方、最近になって眼内レンズが鼻下側にずれてきて、ご本人も見え方が気になるとのことで、今回、手術による修正を行いました。

前回の手術で挿入した眼内レンズはワンピースの足が太いタイプなので、そのままでは強膜内固定には使用できませんから、いったん眼内レンズを摘出して、新しいレンズを挿入しました。

摘出は強角膜の3ミリの切開創から、眼内レンズを専用の剪刀で分割して摘出。

今回は水晶体嚢は事前に硝子体カッターで除去しました。

多焦点眼内レンズで重要なのはレンズのセンタリングですが、ベリオンを使ってちょうどよい位置に合わせて手術は終了しました。

今回の強膜内固定では最近購入した強膜内固定用のガイド機器を使いましたが、正確に対側に30G針を刺入できるので、安定した結果が得られやすいです。

黄斑円孔の手術の方は最後にガスを入れたので、しばらくはうつぶせ安静です。

先日、上海で行われた網膜硝子体学会ではガスを入れない円孔閉鎖手術を米国の先生が発表されていました。

うつぶせ安静はとてもつらいです。

将来的にはそれが必要ない手術ができるようになるかもしれません。

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写真は東京から白内障手術を受けに来られ方からいただきました、とても美味しそうなお菓子です。

ミニウェルを挿入しましたが、結果はまずまずで安心しました。

いつも気をつかっていただき、本当にありがとうございます。

この数日、アマゾンのサイバーマンデーでいくつか衝動買いをしてしまいました。

届いた第一弾ですが、エンジン式の除雪機です。

年に数回しか機会は多分ありませんが、雪が降った際にクリニックの駐車場の除雪用です。

今までは人海戦術で除雪していましたが、駐車場約40台分くらいだとやや大変なので思い切って購入してしまいました。

使う機会がないのが本当は良いのですが、今年はどうでしょうか。