選定療養における多焦点眼内レンズを使用した白内障手術、など | 柳津あおやま眼科クリニック

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選定療養における多焦点眼内レンズを使用した白内障手術、など

更新日:2020年06月27日

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本日の外来、手術ともに無事に終了しました。

今日はたまたまですが、白内障手術は全症例、4月から始まった選定療養の多焦点眼内レンズを使用した白内障手術でした。

他はICL2件、レーシック2件、眼瞼腫瘍手術1件、硝子体注射2件、霰粒腫手術1件、ボトックス注射2件など。

今回のケースはおそらくは良性だと思われますが、眼瞼腫瘍、高齢の方の場合は稀に悪性の場合もあるので、前例、病理組織検査に出すようにしています。

来週予定の硝子体手術の準備なども様々なケースを想定して、準備を進めています。

選定療養では、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術の一部は保険適応、眼内レンズは実費負担、という制度です。

過渡期でこれからどういう形になっていくかはこれからです。

現状はやや混沌としています。

選定療養で使用できる眼内レンズの種類が限定されており、多種類ある欧州の眼内レンズは使用できません。

遠近ともに比較的よく見える2焦点眼内レンズに関しては、一部保険適応になる分、患者さんの負担は少なくすみますが、よりクウォリティーと安全性を担保するレーザー白内障手術には現状では使えません。

また、選定療養で使用できる3焦点眼内レンズは今回の制度改定に伴い、メーカーの戦略で納入価が高くなったので、患者さんの負担は増えました。

結果として、完全に自費で使用できる欧州製の3焦点眼内レンズを使用した白内障手術のほうが、割安にでき、かつ、従来通り、レーザー白内障手術を選択できます。

2焦点眼内レンズと3焦点眼内レンズはそれぞれの特性がありますから、目の状態と目的によって、本来使い分ける(場合によっては両眼で組み合わせたりする)ものなので、患者さんにとってよりシンプルな分かりやすい運用の仕方を模索しています。

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資生堂から医療機関に無償で消毒用のエタノール、配布していただきました。

一医療機関あたり2本の配布です。

資生堂、現在は名誉会長?の福原義春氏がかつての職場近くの教会にいらっしゃっていたのと、本社のレストランにご招待いただいたくらいしか接点がなく、製品を使うことは残念ながらありませんでした。

おそらくは今回のエタノール、全国の医療機関に配布されているかと思います。

資生堂製品は使う機会は今までありませんでしたが、何らかの形でご恩に報いることができるように頑張ります。