第75回日本臨床眼科学会
昨日は福岡で開催されている日本臨床眼科学会に参加してきました。
学会は少し前に京都で開催された精神神経学会以来ですが、眼科の学会での現地開催の参加は相当久しぶりになります。
眼科の学会は昨年からはほとんどがウェブで参加できるようになり、現地に足を運ばなくとも、少なくとも講演で得られる情報はオンデマンド視聴できます。
そうした状況でしたが、今回は来年以降に導入を検討している2つの機械を実際に目で見て確認したかったので、直接、足を運びました。
水曜日の外来終了後に向かったので、飛行機は時間的に無く、最終の新幹線で24時くらいに博多着でした。
福岡で開催される学会の良いところは博多駅からも空港からも学会が開催されるコンベンションセンターまでタクシーなどで10分くらいで行くことができてしまうところです。
先日の京都の学会では、よく使われる宝ヶ池の国際会議場ですが、こちらは京都駅から車でも電車でも30分くらいかかりますから、行き帰りの往復で1時間はかかるので、駅近くのホテルにすると、ちょっとあいた時間に戻ることができません。
機械も確認でき、少しですが、現地で聴きたかった講演も聞くことができました。
講演は最も興味があった疼痛関連で、講演開始が9時ですから、当日の飛行機ですと始発でも福岡は10時半着なので、その講演を聴くために前日の福岡移動を試みました。
疼痛には脳内では視床下部が、眼球では比較的最近発見された網膜の細胞が関連していることが分かってきています。
特にその網膜の細胞がLEDの波長域である430nm近くに強く反応するので、その帯域の波長(特に青色)の遮光が疼痛コントロールに有効です。
その他、いくつかの薬物を始めとした治療でいかにコントロールするか、とても参考になりましたが、疼痛の初期でのコントロールがその後を大きく左右しそうで、初期の痛みのケアが重要になってくるかもしれません。