座位での白内障手術
通常の白内障手術は仰臥位(ぎょうがい)といって、仰向けに寝た姿勢で行います。
治療を受けられる年齢から整形外科的な事情から様々な工夫が必要となることは珍しくはありませんが、仰臥位が全くできない状態の方の白内障手術を行いました。
事前に手術に耐えうる姿勢(座面をかなり高くして眼球が水平に近い位置で維持できるかなど)を確認しました。
かなり高い位置になったため、術者は立ったままの姿勢になります。
今回、助けになったのが顕微鏡を直接使わない、3Dモニターを使用したHeads up surgeryでした。
直接顕微鏡を覗かずに手術ができるので、体位に関する制約がかなり緩和されます。
幸いにして術中のトラブルも無く、手術を無事に終えることができました。