飛蚊症治療(レーザー)
飛蚊症、とても多くの方が経験されながらも、眼科を受診しても、従来は病気ではないとの解釈で治す必要がない、治療方法がない、などと言われてしまうことも多いです。
飛蚊症の原因の多くは加齢に伴って生じる硝子体の混濁です(写真にもうつる黒いもの)。
十数年前までは有効で安全性が高い治療が無かったのですが、今はレーザーなど安全性の高い治療方法があります(専用の治療機械が無いと治療できないので、治療できる眼科は限られます)。
上の写真は先週、治療を受けられた方のもの。
綺麗に飛蚊症の混濁が消えました。
痛みも全く無い治療で、瞳孔をひろげて治療するので治療後4時間ほどは見えづらいため運転の制約はありますが、入浴等の日常生活の制限は全くありません。
治療を受けられる方にとっての欠点はほとんどありませんが、治療できるタイプは比較的輪郭がはっきりとした飛蚊症であり、モヤっとしたタイプや透明のものはレーザーはあまり効果が期待できません。
治療を行う側にとってみれば、かなり高額の専用のレーザー機器を必要とすることや、治療にかかる時間から、費用面で成り立ちにくい機器であるため、導入している眼科は限られてきます。
私個人は飛蚊症で苦しんでいる方々と接していて、何もできない無力感から忸怩(じくじ)たる思いをしてきたので、購入できる機会があった際に思い切って導入しました(同型のレーザー機器の導入は東海3県で初でした)。
難点としては、飛蚊症が視力低下をきたすことが少ないので、病気としてとらえられておらず、保険適応となっていないため自費の治療で、一般的な相場として1回あたり15万円程度の治療費用がかかるのが相場ですが、柳津あおやま眼科クリニックでは採算度外視で1回3万円(税込)で治療を行っています。
ただ、治療に時間がかかることが多く、私ひとりの診療日では外来が止まってしまうため、最近は従来休診日にしていた木曜日に行うことが多いです。
時間の関係で診察と同日の治療はできないことが多いですが、飛蚊症でお困りの方はご相談ください。