網膜裂孔 | 柳津あおやま眼科クリニック

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網膜裂孔

更新日:2016年09月03日

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2日前から飛蚊症(黒い糸くずや点などが見える症状)が出現して、受診されました。

眼底検査で上方の大きな網膜裂孔(網膜の裂け目)がふたつあり、急遽、網膜のレーザー治療(網膜光凝固治療)を行いました。

飛蚊症の原因にはいくつかあり、その多くは放置しておいても問題がない目の内容物(硝子体:しょうしたい)の加齢による混濁が見えてしまっている症状なのですが、時々、網膜剥離の前兆であったり、出血だったりします。

網膜裂孔(もしくは網膜円孔)でも放置しておいて経過を見て良い場合、すぐに治療しないといけない場合があります。

この方も今回、見つかった網膜裂孔の他に、やや下方に陳旧性の網膜剥離があり、自然治癒した跡がありました。

網膜裂孔がある場合でもその部位や状態、自覚症状の有無によって予後がある程度異なります。

自覚症状を伴う場合には文献上はレーザー治療をしておいたほうが明らかに網膜剥離への進展率が低下しますし、自覚症状が無い場合で、部位や状態によってはレーザー治療せずに経過観察で良い場合もあります。

いずれにしても、飛蚊症が出現した場合に放置しておいて良いのか、早急に治療が必要なのかはご本人では判断は難しいですから、何か症状があった場合には、できるだけ早く、ご来院いただくのが一番です。