ICL(アイシーエル)
近視治療は今でもレーシックに代表されるレーザーによる屈折矯正手術がメインなのですが、近視度数が強くかったり、角膜の厚みや剛性の問題で、レーシックが適さない場合には人工のレンズを眼内に挿入するフェイキック手術(有水晶体眼内レンズ挿入手術)をおこなう場合があります。
フェイキックでは虹彩の前に挿入する前房型と、虹彩と水晶体の間に挿入する後房型があるのですが、最近では後房型がかなり改良されて、後房型が多くなっています。
その後房型のICL(アイシーエル)に今月、さらに新しいバージョンが発売されました。
光学径が従来のレンズよりも大きくなったことで、夜間の見え方の質の改善も期待できます。
柳津あおやま眼科クリニックではICLの手術は片眼30万円(乱視タイプは35万円)でおこなっています。
強度の近視でソフトコンタクトレンズでは度数が無い場合には、眼鏡も見え方が良くないので、ハードコンタクトレンズを使っている方が多いのですが、長期間のハードコンタクトレンズの装用で目の表面に油分を分泌するマイボーム腺が減少し、ドライアイを引き起こして、結果としてハードコンタクトレンズも装用困難になってくる方がいらっしゃいます。
また、長期間のハードコンタクトレンズの装用でまぶたを上げ下げする筋肉が弱くなり、眼瞼下垂を引き起こすことも珍しくはありません。
何らかの原因でコンタクトレンズの装用が困難になって来た場合には、レーシックやICL治療が良い適応になる場合がありますので、コンタクトレンズの装用でお困りの方はお気軽にご相談ください。