今日の白内障手術など|2017年2月20日
今日は単焦点、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術、レーシック、ラゼック手術などをおこないました。
白内障手術のうち1件はレーシック手術後の白内障手術でした。
Camellin-CalossiやASCRSの計算式、ららに他の計算式でも眼内レンズ度数を計算、ほぼ同じ度数でしたので、そのレンズを使用、手術も予定通り、ベリオンでレンズのセンタリングもばっちり合わせて終了、あとは結果待ちです。
多焦点眼内レンズ手術でもシンプルに、混濁した水晶体を除去してレンズを挿入するだけのものもあれば、すでに白内障手術を受けられている方に追加して多焦点眼内レンズを挿入するタイプ(アドオンレンズ)もあります。
今日は、たまたまアドオンレンズの手術を受けられた方が術後検診で来院されました。
術前視力、右目は白内障で矯正が0.7、左眼はすでに数年前に白内障手術を受けられていて矯正視力は1.2ですが、単焦点レンズなので、距離によって使う眼鏡の度数が変わってきます。
ご希望により右目は多焦点眼内レンズを使用した白内障手術、既に白内障手術を受けられている左眼には二次的に多焦点眼内レンズを挿入する手術(追加のレンズをアドオンレンズと言います)をおこないました。
術後2ヶ月経過も視界は良好
術後2ヶ月が経過して、遠見視力は右1.5、左1.2、近見視力は両眼とも1.0です。
完全に眼鏡なしの生活が実現でき、とても喜んでいただけました。
こうした多焦点眼内レンズの手術もあれば、単焦点眼内レンズでも生活スタイルを考慮して挿入するレンズの度数を調整し、できるだけ日常生活で眼鏡を必要とする場面を減らす工夫をしながら手術をしています。
白内障手術では使用するレンズを工夫することで、近視や遠視、乱視を矯正することができますから、遠視が強くて遠くも近くも見えなかった方の遠視を治して遠くも近くも見えやすくすることもできれば、近視が強かった方の近視を軽くして、家の中ではメガネ無しで裸眼でだいたい、生活できるようにすることもできます。
どんな見え方になったらこの方はとっても楽になったと思っていただけるのかな、などと、と想像力を膨らませて治療をしていきます。