本日の白内障手術など
今日は単焦点、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術やレーシックなどを行いました。
今月は3人に1人が多焦点眼内レンズを使用した白内障手術ですが、単焦点眼内レンズを使用した手術でも、乱視が強い方には積極的に乱視用(トーリック)眼内レンズを使用しています。
その他のレンズも最新の非球面眼内レンズを使用して、極小切開での白内障手術をおこなっています。
昨日、白内障手術をお受けいただいた方のお一人は強い乱視があったので、乱視用(トーリック)眼内レンズを使用して手術しました。
事前に手術のプランニング、機械が目のデータから最適な切開部位などを計算してくれます。
外来で撮った画像データがLANで手術室の機器に転送され、手術中の顕微鏡に仮想画像が映し出されます。
あとは、その画像通りの場所に切開を行い、ガイドに従って最適の場所にレンズを挿入すれば、術後の乱視は最小限になります。
手術翌日、遠視・乱視はほぼゼロになりました。
裸眼視力も1.5くらいに。
この方はもともとの遠視が強かったせいもあるでしょうし、瞳孔の大きさなどとの兼ね合いもあるのでしょうが、単焦点眼内レンズであるにも関わらず、近くも裸眼でよく見えます、と喜んでいただけました。
乱視用眼内レンズは通常の単焦点眼内レンズの2倍くらい高いので、その分、クリニックの費用負担は増えるのですが、良い医療材料を使用したりするなど、こだわって手術しても白内障手術そのものの保険点数は同じなので、1割負担の方は片眼1万5千円くらい、3割負担の方は4万5千円くらい、という患者さんの手術費用負担が増えるわけではありません。
経営者としてはちょっと失格かもしれませんが、患者さんにとって最も良いと思う治療をしていけば、何とかなると信じて、これからも頑張ります。