進行した白内障はレーザーのほうが安全か? | 柳津あおやま眼科クリニック

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進行した白内障はレーザーのほうが安全か?

更新日:2017年06月18日

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今月号の白内障屈折矯正手術の学会誌には進行した白内障(混濁が濃くなり、硬くなってしまった白内障)の手術で従来の超音波を使った手術と最新のレーザー白内障手術との比較論文が掲載されています。

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結論としては、角膜の内皮細胞(角膜の新陳代謝に関係する大事な細胞で再生しない)へのダメージは明らかにレーザーの方が少なく、角膜の浮腫も少なくすみ、視力の回復が早いという結果が出ていました。

できるなら、白内障もかなり進行してしまう前に治療を受けられたほうが、手術による目への負担も減らすことができますし、従来の超音波の白内障手術でも十分安全に治療可能です。

しかしながら、一人暮らしなど、様々な事情で治療が遅れてしまうこともあります。

Emery-Little分類(白内障の重症度分類で5段階で分類)の4〜5であれば、積極的にレーザーでの白内障手術を検討してみても良いかもしれません。