芸術家の白内障手術 | 柳津あおやま眼科クリニック

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芸術家の白内障手術

更新日:2017年07月21日

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今日はレーシック治療4件、硝子体注射2件、白内障手術など、おこないました。

白内障手術のうち1件は芸術家、絵描きの方の白内障手術でした。

白内障が進むと視界が霞んで、色も違って見えてきます。

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写真左はモネが白内障が進む前、右が白内障を患ってからの絵です。

左は写実的で有るのに対して、同じ構図を描いたとされる右側の絵はかなり抽象的になっています。

抽象的になるのは、作風の変化もあるかもしれませんが、白内障で視覚情報そのものがそうなってしまっているせいもあったりします。

芸術家の白内障を治す、というのは、若い頃の見え方を取り戻すことでもあるのですが、白内障なりの見え方を失うことでもありますから、慎重に行う必要があります。

あと、絵を描くといっても、どんな絵を描くかによって、遠近の見え方のバランスを考える必要もあります。

風景画なら、ある程度、遠くも見える前提で手術をするのか、それとも、もともと遠くを見るのに眼鏡を使う習慣があるのであれば、近くに合わせるのか。

細密画なら、基本的にはより近くを考慮したバランスにすると良いことが多いです。

どんな状況で作業されているのか、色々とお話を伺いながら、手術方法を考えていきます。

ちなみに、今日、手術を受けられたその芸術家の方は、手術後半、おそらくは眼内レンズが挿入されてから、感嘆の声を出され、終了時には、色の三原色はこんな風に見えるなんて!、と奥底から響くような声を出されていました。

遠くだけでなく、近くもある程度は見えやすくなるように手術をしましたから、作業面、生活面でも随分と楽になるかと思います。

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今日は午前中の外来、手術が終わってから午後外来が始まるまで30分ほど時間できたので、近くを5キロほど、走ってきました。

本当はしないといけない雑用あるのですが、つかの間の現実逃避です。

気温は約35度、快晴。

写真は近くの柳津駅。

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用水路。

沢山の魚が泳いでいました。