クロスリンキング治療など
本日の外来、手術も無事、終了しました。
岐阜県内のみならず、愛知県や、遠くは静岡からも治療にご来院いただきました。
ご来院いただいた皆様、本当にどうもお疲れ様でした。
外来終了後は、一日の診療の見直し、その他、もろもろの雑事を大体、23時くらいまでしています。
今日はいつもの白内障手術以外に、クロスリンキング治療もおこないました。
角膜にビタミン剤を浸透させて紫外線を照射し、角膜の繊維構造感の架橋を増加して角膜剛性を高めるのがクロスリンキング治療です。
円錐角膜等、角膜強度に問題が有る疾患や、角膜感染症などにおこないます。
今日、治療を受けられた方はRK手術後の日内変動の治療のためにクロスリンキング治療をおこないました。
RK手術は旧ソ連で始まった近視矯正治療で、角膜を放射状にメスで切開して平坦化させて、近視を治療する手技ですが、人間の手で切開をおこなうため、結果のばらつきが大きいのと、角膜強度の低下により視力の日内変動が生じることがあったり、長期的に遠視化するケースがあるため、今ではおこなわれなくなりましたが、レーシック治療が出現する30年くらい前までは、日本国内でも多くはないのですが、おこなわれていました。
遠視化した場合や近視が残っている場合でも、エキシマレーザーの表面照射治療(ラゼック治療等)などで改善は可能なので、かなり多くの方々のRK手術後の治療をさせていただきまたが、初めて治療を受けられる場合とは異なり、結果のばらつきはやや大きくなります。
視力の日内変動には、角膜の強度を向上させるクロスリンキング治療で効果が期待できるので、今回治療を受けられた方にもなんとか良くなって頂きたいものです。
今日は白内障手術は単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズは2:1くらい、明日は半々です。
最近では多焦点眼内レンズを使用した白内障手術を目的で来院される方も増えています。
乱視がある場合には、手術時に既存の乱視ができるだけ軽減するように切開したり(レーザー白内障の装置には乱視を軽減する切開モードもあります)、一定以上の乱視がある方にはそれに対応した乱視用多焦点眼内レンズを使用したり、それでも残る乱視に関しては、レーシック治療によるタッチアップ治療で乱視を矯正できるので、最終的には屈折異常をできるだけ少ない状態まで治すことができます。
当院では日本国内で使用されているほぼすべての多焦点眼内レンズを取り扱っており、目の状態、治療目的に合わせたレンズを使用して治療をおこなっています(患者さんが価格で迷わないように、どのレンズを使用しても一律同じ価格設定にしています)。
ご興味がある方はどうぞご相談ください。