学会はしご、まつ毛ダニ
木曜日は4時起床、始発の電車、新幹線で都内の学会に参加してきました。
朝靄にかすんで見える笠松競馬場、とても幻想的な光景でした。
午前中は赤坂で開催されている第107回日本美容外科学会に参加。
まずは眼瞼(おもに二重まぶた)手術のシンポジウム、その備忘録など。
瞼板法、挙筋法、それぞれの特徴。
体脂肪10%を切ると腫れが少ない。
醜形恐怖は髪、皮膚、目(海外は鼻)の順であらわれる。
睫毛側の眼輪筋の切除が重要。
など。
術野をしっかりと確保すること、あらためて再認識できました。
他、スレッドリフトの講演も。
フェイスリフトはかつては耳の前の余剰皮膚を切除して引っ張り上げる手術でしたが、いまではそうすることはかなり減り、特殊な糸を使って引っ張り上げる治療になりました。
糸も徐々に進化しており、様々な効果がある加工がある糸が販売されています。
そうした治療もニーズがあれば検討してみたいと思います。
午後からの眼科学会の参加への移動の合間に日本橋のおでん屋さんに食事によったら、隣のビルにお世話になった先生が開業されていたので、挨拶に。
開院されて2ヶ月、予約も1ヶ月先まで埋まっていて、新しい展開もあるようで、よかったです。
また、新しいこと、いろいろと教えていただけました。
午後からの第123回日本眼科学会会総会に参加するために有楽町に移動。
こちらも眼瞼の話題ですが、眼瞼炎のセミナーから参加。
感染性、非感染性の眼瞼炎など、様々な種類の眼瞼炎がありますが、日常の臨床で日々、接する疾患なので、とても勉強になりました。
アトピー性皮膚炎では常在細菌叢の中で、ブドウ球菌が増加。
T細胞を活性化するなどのメカニズムが関与して炎症を引き起こします。
病態による点眼薬、軟膏、内服薬の使い方など。
他、最近話題のまつげに生息するにきびダニのことも。
半数以上の方が共生していますから、かなりの確率でいるわけです。
治療には、25倍希釈のtea tree oilが効果的。
心配な方はご相談ください。
今回の学会では、これから使ってみたい眼内レンズの手続き、それから、予定外でしたが、ライカの顕微鏡も衝動買いしてしまいました。
普段はツァイスが多いので、久々のライカ、楽しみです。