トーリックレンズ(乱視の白内障手術)
今日は乱視用の眼内レンズを使用した白内障手術やレーシックなどなど。
乱視用レンズ(トーリックレンズ)は保険診療で受けることができる白内障手術でも使用できるのですが、レンズ一枚の価格がずっと高くなるため、どんなレンズを使用しても価格が一律の保険診療ですと、経営的にはやや厳しくはなります。
ですが、受けられた方に良い結果を出し、満足していただき、それが先につながっていけば、との思いで、乱視用レンズの適応がある方には極力、使用するようにしています。
(乱視用レンズも1回の注文で数十枚単位で発注することで、少しでも納入コストが低くできるように工夫はしています。。。)
なお、乱視用のレンズを使用した手術でとくに大事なのが、挿入して固定する位置です。
以前は外来でマーキングといって印をつけたりして、目分量で図っていたやり方もあったのですが、ややざっくりした感が拭い切れないのと、手術前の消毒洗眼でつけた印が薄れてしまったりで、いろいろと手間がかかりました。
それが、最近の白内障検査手術機器では、外来の検査機器の測定データをもとにして、結膜の血管などを認識させ、手術中も患者さんの目の動きに合わせて理想的な切開や眼内レンズ挿入位置をリアルタイムに手術顕微鏡に映し出しながらのオーダーメイドの手術ができるようになりました。
今日、白内障手術をお受けいただいた方も、専用のガイダンスを用いて、ベストなレンズ位置に挿入できました。
おひとりはマイナス12ディオプターの近視と−2.5ディオプターの乱視だったので、眼帯をはずす明日には見えている世界が変わってくるはずです。
昨日、白内障手術をお受けいただいた方はもともとは息子さんが当院でレーシックを受けられて視力が回復したので、私もレーシックを、と希望されて来院されたのですが、実は白内障による視力低下があったために、白内障手術を行い、今日には1.5の裸眼視力に回復されていて、とても喜んでいただけました。
7月以降はもう少し白内障等の手術枠も増やせる予定なので、コンスタントに、安全第一で手術に取り組んでいきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨日、トーリックレンズで白内障手術を受けられた方は翌日、裸眼視力が0.02から1.0に回復されていました(職業で運転されるので今回は遠方重視でのオペをおこないました)。
乱視度数も手術前2.25が
翌日で0.25になりました。