レーザー飛蚊症治療
本日の外来、手術ともにすべて無事終了しました。
今日は内眼手術はなし、レーシック治療数件に網膜裂孔のレーザー治療、飛蚊症のレーザー治療など。
最近地道に増えているのがレーザーでの飛蚊症治療です。
飛蚊症(ひぶんしょう)とは、主には眼球の内容物(硝子体:しょうしたい)が加齢により収縮してできた混濁が見えてしまう症状で、ほぼすべての方に起こります。
特に近視が強い方は若いうちから硝子体収縮が起こりやすく、時として網膜に孔が開いて網膜剥離に繋がる場合もあるので、急に飛蚊症が増えた場合などは早めの受診が大事です。
網膜に孔が開いてしまっている場合には、網膜にレーザーを照射して固めてしまう治療で網膜剥離を予防することができます。
網膜に問題がない場合には、飛蚊症の症状があってもそれが視力に影響を及ぼすことが少なく、かつ、本格的に治療するためには従来は硝子体手術しか方法がありませんでした。
硝子体手術も専用の手術装置が必要ですから、従来は飛蚊症があったとしても、患者さんには”治りません”、もしくは”慣れましょう”という説明しかできないことが一般的でした。
飛蚊症、混濁の位置によっては常に視界の中に存在してとてもやっかいなものです。
ここ数年ですが、治療機器の進歩により、飛蚊症も手術ではなく、レーザーで比較的安全に治療ができるようになりました。
点眼での麻酔のみですが、痛みを感じない硝子体へのレーザー照射ですから、治療中は全く痛みを感じません。
治療時間は約15分で、瞳孔を拡げて目の中の状態を観察しながらの治療になります。
瞳孔を拡げるのに約30分かかりますから、1時間前後の治療となります(待ち時間は考慮せずですが、、、)。
網膜の病気を伴わない飛蚊症に関しては、他の病気のように緊急性は無いため、基本的に保険の適応にはならず、自費です。
自費ですから値段はまちまちで片眼1回10〜15万円位に設定しているクリニックが多いです。
専用の治療機器が必要となりますから、治療できるクリニックは岐阜県では当院を含めて2箇所のみ、全国的にも限られています。
自費で値段設定は自由なので、採算は考えずに当院では片眼3万円(税込)に設定しています。
現状では外来中に治療を行っているので、積極的には宣伝はせずに、主に紹介や口コミ、かなり調べて見つけた方が来院される印象です。
今まで治療方法が無いとずっと我慢されていた方が多いので、喜ばれることが多い治療です。
外来が空いている場合には来院されてそのまま治療することもありますが、混雑しているときには別日のご予約となります。
現時点では、希望される方は金曜日もしくは土曜日午後の外来がお勧めです。