IPCL、角膜内皮移植、など | 柳津あおやま眼科クリニック

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IPCL、角膜内皮移植、など

更新日:2022年02月23日

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本日の外来、手術、無事に終了しました。

感染症関連で、外来、手術ともに予約の調整を急遽させて頂く機会もあり、ご協力いただきました皆様、どうもありがとうございました。

写真は昨日、IPCL治療を受けられた方。

かなり前に単焦点眼内レンズを使用した白内障手術を受けられており、もう片眼は当院で多焦点眼内レンズを使用した白内障を手術を受けられて経過は良好、今回は単焦点眼内レンズが挿入されている目の方に追加で近視と老眼を矯正できる多焦点眼内レンズを挿入しました。

治療前は透過球面値が-2.62ディオプターの近視。

片眼の多焦点眼内レンズを挿入した目は-0.37ディオプターでほぼ正視。

翌日、追加挿入した目は+0.12ディオプターで、ほぼ正視になりました。

遠く、近くの視力はこれから向上していくのが期待できます。

治療を受けられた方には、見え方の左右差が改善できたと喜んでいただけました。

今まで使用してきたアドオンレンズと比較すると、使用感はとても良かったです。

その他、今日は角膜内皮細胞移植を受けられた方の術後検診も。

ほとんどの手術は自院で行うことができるようにしていますが、現時点では角膜移植は移植方法により、できる施設に紹介させていただきます。

昨年9月に、角膜内皮不全で0.03(矯正不能)。右眼はすでに光覚消失。

もう片方の左眼は、白内障もありましたが,かなり前に移植を受けられた角膜の内皮細胞不全を起こしており、これ以上の改善をするためには、角膜内皮細胞移植が必要な状態であったため、対応施設に紹介させていただきました。

本日、半年ぶりに受診、実用的な視力が出る状態まで持ってきていただけました。

最初に白内障手術の水晶体再建術(白内障手術だけでも内皮細胞が減少します)、その後、内皮細胞移植。

現時点では-9ディオプターの乱視がありますが、落ち着いて希望があれば、エキシマレーザーを使用しての乱視矯正でさらに裸眼視力の向上は可能です。

角膜移植に関しては、随分前には海外から移植片を輸入してフェムトセカンドレーザーを使用しての角膜移植を画策していた時期もありました。

角膜内皮移植もかなり進歩しています。

移植片の入手と作業手順の洗練化は必要ですが、現状で角膜移植以外の眼科手術はの多くは当院で実現できています。

角膜移植は現時点での課題、そこまでできるかどうかは、縁もあります。

今日はライカの顕微鏡のセッティングをしていただきました。

学会で見ると大きく見えましたが、実際に手術室に入れてみると、そこまで大きな感じは無く、大丈夫そうです。