鮎鮓街道
鮎が本格的に捕れる季節になりました。
岐阜では”やな”と呼ばれる川沿いの鮎料理を食べさせてくれる施設がこの時期、オープンしています。
この”やな”は雰囲気としては川床のような感じで、冷房も通常ありませんから、やや暑い中、いろいろな形で調理された鮎を食べるのが季節の風物詩です。
ところで、柳津あおやま眼科クリニックの近く、笠松町内には江戸時代、岐阜で捕れた鮎を江戸まで運ぶ中継地点があり、その街道を鮎鮓街道と読んでいました。
その当時は生のままではとても運搬は無理ですから、塩漬けにした鮎とご飯を木桶で発酵させた”なれずし”でした。
江戸までの5日間で、ちょうど食べごろになったようです。
今でも、琵琶湖の鮒鮨や秋田のハタハタ寿司、岐阜の鮎寿司等々、なれずしは各地に残っていて、相当好きな方もいらっしゃいます。
発酵はとても奥が深い文化ですが、発酵させたなれずしと、米と米麹をアルコール発酵させた日本酒は相性も良さそうです。